パソコンの電源を入れるとメーカーロゴ画面が出てから、Windowsのロゴが読み込まれます。(自作機などでは、メーカーロゴではなくマザーボードメーカーなどのロゴです)
このタイミングでは通称バイオスと言われる、マザーボード上の小さなプログラムが走っています。メーカーロゴ画面の端に何々キーを押すと「BIOS setup」表示の告知があるのに気づかれた事もあるでしょう。
このバイオスは(ファームウェアと言われるものです)何をしているかというと、マザーボード上に何の機器が接続されているか確認後、どの機器から起動するか判断し、見つけた機器に起動情報の最初のプロセスに起動の命令を伝えます。これでWindowsやCD内のOSが起動スタートするわけです。
実は最近のパソコンでは、ここで「BIOS」とは違う「UEFI」というものが動作している事が多いのですが、システム関係者では、このパソコン起動時に読み込む小さなプログラムの総称として「バイオス」という言い方をしている場合も多いのです。「BIOS」も「UEFI」もデザイン的にあまり違いがない為、意識される方も少ないです。
(また「UEFI」は中の設定で、「BIOS」モードというのに変えられることもできます)
学校などで「下駄箱」なんて書いてあったりしますが、今の時代、「下駄」が本当に入っている事はなく「靴」が入っていますが、昔からの通称のまま「下駄箱」という単語が残っています。お湯を沸かす「ヤカン」は、「漢方薬」を煮出す「藥銚」でしたが、今はお湯を沸かす道具として言葉が定着しています。
このように言葉だけが残ってしまったものです。パソコン起動時は「バイオス」と言われているものが動きますが、実は「BIOS」というDOSの頃から使用されているものと最近のWindows7/8以上の64ビットで使用可能の「UEFI」の2種類があり、どちらかが活躍しているのだと知っていると、ちょっと物知り顔ができますね。