「バックアップ」と「隔離」はユーザが直接ファイルにアクセスできない状態にして危険なオブジェクトを保存するシステムですが、次のような違いがあります。
バックアップ:
システムが悪性コードを「駆除」または「削除」する前に処理前のオブジェクトのバックアップコピーを作成して保存します。バックアップコピーは、バックアップストレージに保存され、「復元」でオブジェクトを復元することもできます。
※ バックアップコピーは処理前の状態でオブジェクトが保存されているため、不用意に復元するとコンピュータが悪性コードに感染する恐れがあります。必要な場合以外、バックアップコピーからオブジェクトを復元することは推奨しません。バックアップされた状態では、特別な形式でファイルが保存されており、感染する危険はありません。
隔離:
システムまたはユーザの判断で、悪性コードやその亜種に感染したと思われるオブジェクトを隔離します(駆除できないオブジェクト、悪性コードと断定できないが危険な可能性のあるオブジェクト)。
隔離したオブジェクトは隔離フォルダに格納されます。データベースのアップデート後に再度スキャンをすると感染ウイルスを特定、駆除できる可能性があります。
※ 隔離したオブジェクトを復元するとコンピュータが悪性コードに感染する恐れがあります。必要な場合以外、隔離したオブジェクトを復元することは推奨しません。隔離された状態では、特別な形式でファイルが保存されており、感染する危険はありません。
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