LB ブートマネージャーでWindows 8 RTMをマルチブート

Windows 8 RTMのダウンロードが開始されました。もちろんLB ブートマネージャーの正式なサポート環境ではありませんが、Windows 7のPCに追加インストールして、LB ブートマネージャーでマルチブート環境が作成できるか試してみました。

特に問題なくマルチブート環境が構築できました。手順も特別なことは必要なく、Windows 7や前にご案内しているRelease Preview版版を追加インストールするのと全く同じでした。

1. LB ブートマネージャーをCD起動して、Windows 7がインストールされているパーティションの後ろに、Windows 8用の未割り当て領域を用意しました。

2. Windows 8用のパーティションを作成、アクティブにして、前2つのWindows 7のパーティションは、非アクティブ、非表示に設定します。

3. Windows 8のインストールDVDからブートします。Windows 7と同じようなインストーラが起動するので、ウィザードを進めます。

4. インストール先では、作成したWindows 8用パーティションを選択して、ウィザードを進めます。

5. インストール後、初期設定が完了すると、Modern Style UI(Metro UI)が表示されます。これでWindows 8のインストールが完了しました。

6. LB ブートマネージャーをCD起動します。非表示にした7のパーティションを表示に戻し、LB ブートマネージャーをインストールします。

7.PCを再起動すると、起動時にLB ブートマネージャーの選択画面が表示されます。上から2つ目がWindows 8のパーティションになりますが、LB ブートマネージャー上で認識されています(表示はもちろんVista/2008/7のままですが・・・)。この例では、1番目を選択すれば、Windows 7が起動し、2番目を選択すれば、Windows 8が起動できるようになりました。

※もちろんサポート外です。お試し頂くにしてもご自身の責任の範囲で行って頂きますようお願いいたします。

LB ブートマネージャーで「DOS」や「Windows9*」系の対応は?

「システムコマンダー」シリーズはWindows XP/Vistaだけでなく、DOS やWindows 95/98/98SE/ME系、Linux、Solaris 等にも対応していました。

「LB ブートマネージャー…」は Windows以外の OSは対応はしませんし、Windows XP/Vista/7のOSだけが正式なサポート対象です。

もっともWindows 7が動作するマシンでは、スペックが高機能過ぎてWindows 95/98/98SE/ME 系や DOS はインストールできても動作はできませんので、同時にインストールする事は殆どありません。

それでも、スペックギリギリのWindows XPとWindows95/98/98SE/ME 系のマルチブートは可能でしょうか。果たして切り替えは可能なのでしょうか。

…という訳で試してみました。

Windows ME と Windows XP (システムコマンダー9「OS選択メニュー」画面)

Windows ME と Windows XP
(LB ブートマネージャー+LB パーティションワークス13「OS選択メニュー」)

LB ブートマネージャー+LB パーティションワークス13で、Win95行を選択すれば「Windows ME」は起動しました。

「OS選択メニュー」の名称は、ボリュームラベルをWindows上で付けても ” NO NAME ” となり、反映されません。MSーDOSでは「Win95」の表記が「DOS」になりました。選択すれば、それぞれ起動は出来ました。
(が、起動後の動作ではビデオドライバがなかったり、もろもろエラーが多発しましたので、やはりスペック的に9*系は厳しいですね)

結論、起動はできるものの、「OS選択メニュー」でOS名は出せない。

古いOSは使用する事は少なくなりましたが、それでも使う必要に迫られる場合もあります。そんな時は最近のパソコンでしたら、仮想化PCでゲストOSにDOS、Windows95/98/98SE/ME 系をインストールして使用した方が簡単です。

日本語OSと英語OSのデュアルブート

ときどき、「LB ブートマネージャーで日本語OSと英語OSの
デュアルブート環境が作れますか?」というお問合せを
いただくことがあります。確かに、仕事などで英語OSが必要な場合、
今のPCに追加できればPCが1台ですむので楽ですよね。そこで今回は、
日本語のWindows 7と、英語のWindows 7のデュアルブートを試してみます。

まず、日本語のWindows 7がインストールされたPCを準備します。
使用するのは64bit版のWindows 7です。

LB ブートマネージャー+LB パーティションワークス13をCD起動し、
パーティション操作を行って、英語のWindows 7をインストールするための
領域を確保します。(英語OSも64bit版を使用します。)

ここでは、細かい手順は省略しますが、既存のパーティションを非表示、非アクティブ
にします。日本語OSがインストールされたパーティションと区別するため、
英語OS用パーティションのボリュームラベルは「English_7」とします。

準備ができたら英語OSのインストールを開始。

無事にインストールが完了したら、LB ブートマネージャー+LB パーティションワークス13
をCD起動し、非表示にしたパーティションを元に戻します。
その後で、LB ブートマネージャーをインストールします。

インストールが終わったら、起動してみます。

まずは日本語OSから。

OKです。続けて英語OSを起動します。

どちらも問題なく起動できました。今回は、追加したOSにドライバ類は一切インストール
しませんでしたが、各種ドライバが使用できるかどうかも大事なポイントです。
試される場合は、ドライバがあるかどうかも事前に確認しておくことをお勧めします。

Linuxのコピー

ライフボート製品では、Linuxのサポートは行っておりませんが、LB イメージ バックアップ、LB コピー ワークス、LB パーティションワークスシリーズでは、LVMが使用されていない限り、条件付きですが、技術的には対応可能です。サポート外なりますが、今回はコピーを試してみました。お試しいただく際は自己責任の範囲でお願いいたします。

1. 今回の環境は、Fedora 14です。

2. 製品CDからブートします。コピー対象のハードディスクと、Linuxのパーティションが正しく認識されているか確認します。

※この例では、LB コピー ワークス12を使用しています。

※RedhatやFedoraをデフォルトインストールするとLVMベースでOSがインストールされるため、以下のようにハードディスクもパーティションも製品上で正しく認識されません。一切の処理が行えませんので対応できません。

3. ハードディスク コピーウィザードを起動して、2台目のディスクにコピーします。ウィザード中のオプション画面では、[パーティション間の空きブロックを削除します]と[データをコピーし、ディスクサイズに比例してパーティションのサイズを変更します]のチェックを外し、パーティションサイズは変えず、等倍でコピーします。

4. ウィザードが完了したら、処理を適用し、コピー処理を実行します。

5. コピー元を取りはずし、コピー先のみを接続して起動します。起動後の動作確認を行います。特に問題もなく起動できました。

弊社でテストする限り、以下の条件ですとよりバックアップできる確率が高くなるようです。
● LVMが使用されていない(必須)
● ディスク全体のコピーを行う
● 同サイズのディスクにコピーを行う
(大きいサイズの場合も等倍でコピーすれば可能、ただしGrubの更新が必要な場合あり)

パソコンをロックするだけでは盗難対策になりません

パソコンロック4を使用してパソコンがロックされた状態とは、パソコンの操作ができないことを意味します。

ロックされた状態では、キーボードの操作ができないため、データを取り出したり、アプリケーションを操作したりすることはできません。

しかし、ディスク自体に暗号化やセキュリティをかけているわけではありません。コンピュータからディスクを取り外して、他のコンピュータに接続すれば、保存したデータを開いたり、取り出したりすることができます。

パソコンロックはオフィスでの離席時や展示用のコンピュータに使用する場合、たいへん有効ですが、盗難対策等のセキュリティを考える場合には適しておりません。

コンピュータ盗難時のデータ保護を検討されている場合は、暗号化による保護領域を作成できるUSB HardLocker 4等の検討をお勧めいたします。