ISOイメージをマウントしてみよう

以前、ISOイメージについての記事を掲載しました。

http://www.lifeboat.jp/blog2/?p=1144

ISOイメージとは、CDやDVDなどの中身全体を
一つのファイルにまとめたものです。
記事の中では、ISOイメージをCDやDVDに書き込んで
使用する方法を案内しています。

今回は、ISOイメージをCDやDVDに書き込まずに使う方法を
ご紹介します。その方法とは「マウント」です。
簡単に言えば、ISOイメージをCDやDVDに焼かずに
PCで読み取る方法のご案内です。

ここでは、Virtual CloneDrive というソフトを使った方法
を紹介します。このソフトは「窓の杜」からダウンロード
できるようになっています。

http://www.forest.impress.co.jp/library/software/vclonedrive/

2013年6月時点では、Windows 8には非対応のようです。
まあ、Windows 8なら標準機能でマウントが行えるので問題ないですが…。

インストール前とインストール後では、コンピュータ画面の表示が異なるので、
比較してみましょう。まず、インストール前。

こちらがインストール後。「BD-ROM  ドライブ (E:)」が追加されていますね。

もちろん、実際にドライブを取り付けたわけではありません。
これはVirtual CloneDriveをインストールすることで追加されたものです。

では、実際にマウントしてみましょう。
ISOイメージを右クリックして、「マウント(M) (Virtual CloneDrive E:)」を選択します。

ここでは、Microsoftのサイトからダウンロードできる、
Windows AIKのISOイメージを使用しています。
すると、自動再生の画面が表示されました。

Windows AIKのISOをDVDに焼いて、PCにセットした時と
同じ操作ができました。コンピューター画面の表示も変わりました。

ちなみに、マウントを解除するにはアイコンを右クリックして、
「取り出し」を選択すれば解除されます。

Virtual CloneDriveを使うことで、実際にはCD/DVDをセット
していないのに、まるでCD/DVDをセットしたかのように
動作させることができました。仮想ドライブと呼ばれる技術です。
仮想ドライブを作成できるソフトは他にもあり、フリーソフトとして
提供されていますので、興味のある方はご自分が使いやすそうな物を
さがしてみてくださいね。

コピー先が3TB以上の時に気を付ける事

ハードディスクのコピーができると、万が一の備えにとても便利です。

そして、ハードディスクも2TBを超えて、3TB/4TBのものが手の届く価格になってきました。

小さな容量のハードディスクを大きな容量にコピーすればとても便利です。
ただし3TB以上のハードディスクを使う場合は気を付ける点があります。

以前からも裏ブログの記事で最近の「ハードディスク」が「MBR」と「GPT」の2種類となった事をご案内してました。

GPTディスクについて
https://www.lifeboat.jp/blog2/?m=20120319

https://www.lifeboat.jp/blog2/?p=2085

正確には2.2TBを超えたハードディスク(製品的には3TB、4TB)を使用する為には、GPTディスクとして使用します。

では、「MBR」ハードディスクを4TBハードディスクにコピーする場合は、どのようにコピーするのでしょうか。(データ用ハードディスクとして使用時)

■コピー前

コピー先は4TBは既に「GPTへ変換」してあり、パーティションはない状態です。
コピー元は「MBRディスク」です。

■コピー実施

「ハードディスクのコピー」で、元/先を指定してコピー!

■コピー後

なんと4TBのハードディスクが「MBRディスク」化されて2TBしか認識できません。

そう。「ハードディスクのコピー」はハードディスク先頭の「ハードディスクのディスク形式情報」もコピーする為、「GPT」の情報が「MBR」情報に書き換わってしまうのです。

結果、全領域が使用できなくなりました!  では、どうしたらいいのでしょうか?

実は簡単なんです。「パーティションのコピー」を実施しましょう。

「コピー実施」後、ちゃんと「GPTディスク」に中身がコピーできました。

これで安心して使用できますね。

ちょっとした自分専用の秘密領域の作り方

LB パーティションワークスを使用して、自宅のPCや会社のパソコンに自分専用の領域をこっそりと作っておける小ワザをご紹介。

専用パーティションを用意すれば、普段は参照できない秘密の保存場所を作成することができます。ただし、ドライブ文字を削除し忘れたり、パーティションを非表示にし忘れると、丸見えになりますのでご注意を!

(1)まず、保存用の領域を用意します。この例では、Cドライブしかありませんので、LB パーティションワークスでCドライブを少し縮小して、新しくパーティションを用意します。

(2)新規にEドライブを作成しました。

(3)作成したEドライブは、マイコンピュータ上にも表示されますし、中にあるファイルも当然参照できます。

では、ここからが本題です。このドライブを見えなくする方法は?簡単な方法としては、以下の2通りの方法があります。

【ドライブ文字を削除する】
【パーティションを非表示にする】

【ドライブ文字を削除する】
一番簡単な方法です。Windowsの機能でもできますので、その手順をご案内します。

(1)マイコンピュータを右クリックし、[コンピュータの管理]を選択します。
(2)[ディスクの管理]をクリックするとディスクの管理画面が表示されます。
(3)隠したいドライブを右クリックして[ドライブ文字とパスの削除]を選択します。

(4)削除を選択します。ドライブ文字が削除されます。

(5)以下のように、マイコンピュータ上から表示されなくなりますので、中のファイルも参照できなくなります。参照したい場合には、(4)の手順で[追加]をクリックしてドライブ文字を割り当てます。

以上の手順で、ドライブにアクセスできなくなりますが、ドライブ文字は、稀に自動的割り当てられてしまうケースがあること、外付けハードディスクなどの場合、別のPCに接続すると、ドライブ文字はほぼ自動的に割り当てられてしますので、あまりお勧めできません。

【パーティションを非表示にする】

(1)LB パーティションワークスを起動し、表示させたくないドライブを選択し[パーティション]-[パーティションの非表示]を選択します。処理を適用します。

(2)パーティションが非表示設定になりますので、ドライブ文字も削除され、以下nように、マイコンピュータに表示されなくなり、OS上からはアクセスできなくなります。参照したい場合には、[パーティションの表示]を選択して、処理を適用します。

この方法の場合、ドライブ文字が勝手に割り当てられることがないため、参照されてしまう可能性は低くなります。

ただ・・・、どちらの方法もあくまで表面的に参照できなくなっているだけです。本当に参照されたくない場合には、メディアロックのご利用をお勧めいたします。LB メディアロック3を使用すれば、Eドライブ暗号化領域を作成できますので、パスワードを入力しない限り、中身は参照できません。もちろん、データも暗号化されてますので、ソフトを介さず、直接データを参照することはできませんので安心です。また、パスワードを入力すれば、読み込みも書き込みもできますので、参照や書き込む度にドライブ文字を追加、削除したり、パーティションを表示、非表示に設定する手間や削除、非表示し忘れの心配からも解放されます。

LB メディアロック3は、こちらをご覧ください。

Windows8 パーティションコピー事例


LB イメージバックアップ11Proで Windows8環境のハードディスク全体を、
USB外付HDDにコピーしました。




何かあった場合を想定して、

外付けから内蔵HDDに、丸ごとコピーして戻す、
Cドライブだけをパーティションコピーして戻す、

これは (当然といいますか) 問題なく成功します。(コピー後起動できます)


ですが、使用したテスト機では、以下のコピーがうまく行きませんでした。
(コピー先パーティションで起動できず)

別のWin8-UEFI PCで同じ操作を試したところ できたので、
このテスト機 固有の現象と思われます。

UEFIの性能等で発生するのかもしれません??
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削除したパーティションが復活したりするので(!?) ご参考までにご紹介いたします。

1.Cを、となりの「未割り当て」にコピーしました。




2.元のCを削除しました。




3.再起動すると 「リカバリが必要」と表示され起動しないので、

LB イメージバックアップ11Proの「ブートコレクタ」を行いましたが変化なし。
(他PCでは、少なくともこれで起動できます)

CD起動で、パーティションに「C」を当てたりやみくもな努力をいろいろやりましたが、起動せず。

Windows8のシステム修復ディスクで自動修復(スタートアップ修復)を3回繰り返しましたが
変化なしなので、あきらめました。


4.しかし

再度LB イメージバックアップ11ProでCD起動すると、削除したはずの元Cが、復活していました。
(わかりにくいと思って削除しておいたリカバリ領域まで復活・・・)

Win8の修復で復活したと思われます。
11Proにある「削除パーティションの復元」機能をほうふつさせます。

せっかく復活しているのであきらめきれずブートコレクタかスタートアップ修復(または両方)やりました。

詳細手順は覚えていませんがブートコレクタとスタートアップ修復しかしていません。

すると起動しました。


が、

ディスクの管理をみると、「3.」であれだけいろいろやってだめだったコピー先から起動しています。

同じテストを計3回くらいしましたが、いずれもコピー先はスムーズに起動しませんでした。

一番左にあるリカバリ領域を残してやってみても変化なし。

ブートコレクタ&スタートアップ修復をやみくもに繰り返していると、(思いがけないパーティションが) 起動します。



** おまけ **

コピー元、先、両方削除してスタートアップ修復すると、どちらが復活するのか。

・・・・

正解は、 全部!c(*゚ー^)ノ*・’゚☆


Windows XPと8のマルチブート

XPのサポートも終わりも見えてきましたが、まだまだXPを使用されている方もいらっしゃるかと思います。社内ソフトの都合上、しかたなく最新のPCに、XPをインストールして使用されている法人ユーザもいらっしゃるかと思います。ただ、どこかのタイミングで、OSをアップグレードするいことになりますので、Windows 7や8の操作にも慣れておいた方がよいかもしれません。マルチブート環境を用意すれば、OSを併用することができます。

Windows XPとWindows 7のマルチブートされたい場合には、『LB ブートマネージャー』のご利用をお勧めいたします。Windows 8につきましては、LB ブートマネージャーが使用できればよいのですが、Windows 8はサポート外となりますので、ここでは、WindowsのBoot Managerの機能を使用したXPと8を共存させる手順をご紹介します。
※Windows XPが起動できなくなる可能性もございます。自己責任でお試しください。修復できる自信のない方にはお勧めいたしません。

(1)XPのPCのハードディスク構成を確認します。以下の例では、ディスク全体がCドライブになっていて、XPがCドライブにインストールされている状態です。

(2)LB パーティションワークスなどのパーティション操作ソフトを使用して既存のXPのパーティションを小さくして、Windows 8用の未割り当て領域を用意します。

(3)Windows 8のインストールDVDをPCをセットし、DVDからブートします。セットアッププログラムが起動したら、先に進めます。

(4)インストールの種類では、[カスタム]を選択してください。

(5)インストール先では、先ほど作成した未割り当て領域を選択します。

(6)インストールが開始されます。終了するまで待ちます。

(7)何度か再起動が行われ、以下のパーソナル設定画面が表示されます。設定を完了させます。

(8)初期設定が終わりWindows 8が起動します。

(9)後から、新しいWindowsを入れた場合には、自動的にWindows Boot Managerの設定が行われ、OSが切り替えられるはずですので、PCを再起動してみます。

(10)再起動すると、そのままWindows 8が起動するように見えますが・・・

(11)オペレーティングシステムの選択が表示されました。ちょっとグラフィカルになってます。ただ、XPについて『以前のバージョンのWindows』とくくられてしまっているようです。『Windows 8』を選択すれば、Windows 8が、『以前のバージョンのWindows』を選択すれば、XPが起動します。

(12)『以前のバージョンのWindows』を選択すると、これまでのWindows Boot Managerと挙動が変わっているようですが、そのままXPが起動するのではなく、一度再起動され、次回起動時にXPが起動してきました。