アクセスログ2でFirefoxやChromeのアクセスを監視

LB アクセスログ2やUSB HardLockerはアクセスしたWebページのURLをログに記録する機能がありますが、対応するブラウザはIE(Internet Explorer)に限定されます。
IE以外のブラウザのシェアは年々伸びていますし、最近はIEのセキュリティ問題が報道されて、一時的に他のブラウザ使用を推奨されるようなこともあるので、FirefoxやChrome等によるアクセス記録も把握できれば便利です。
そこで、LB アクセスログ2を利用してMozilla Firefoxのアクセス記録を調べる方法をご紹介します(USB HardLocker 4も同様)。

LB アクセスログ2のログ項目に「ウィンドウ」があります。
この項目はデスクトップ上に新しいウィンドウを開いたり、複数のウィンドウが開かれているときに作業ウィンドウを切り替えたりした操作を記録します。

例えば、下の画面のように4つのウィンドウを開いて作業すると、次の内容がログに記録されます。
■リムーバブルディスク(G)
■ドキュメント
■無題 – ペイント
■MSN Japan – Internet Explorer
■LIFEBOAT,INC/Network… – Internet Explorer

上の画面のようにブラウザでWebページにアクセスすると、ブラウザのウィンドウタイトルにページの
タイトルが表示されますが、ページのタイトルを見れば何を見ていたのかおおよそのことが分かります。
(URL情報等とは違いますし、同じタイトルのページが異なるURLに存在するので、ブラウズしたページ数が少ない場合はアクセスしたページを推測できない可能性もあります。)

このタイトル情報とアプリケーションの起動(firefox.exeやchrome.exeをプロセスやファイル操作で確認)を見ていくと、IE以外のブラウザを
使用してどこのページを見ていたのかおおよそのことを把握できます。

パーティションのタイプ(初心者向け)

ハードディスクで、C:ドライブ、D:ドライブ等として使用する「場所」= パーティションには実はタイプがあります。

■タイプの種類は2種類

「基本」パーティションと、「拡張」パーティション中に作成される「論理」パーティションです。
大きな使用上の【違い】は何かご存知ですか。

「Windows」は「基本」にいないと起動できません。でも、データを保存するには「基本」「論理」も関係も区別もありません。(LinuxというOSは「基本」でも、「論理」でもインストールも起動も可能です)    なぜタイプが2種類もあるのでしょうか。

■「基本」と「論理」の違い

以前も「ハードディスク」が土地だとしたら…「パーティション」は「建物」で…。なんて例え話をご紹介しました。

土地があり、ここには「建物=一戸建て」が作れます。まず「一戸建て」を建てて、Windowsを入れました。これが「基本」パーティションです。

続けてどんどん「部屋」を分割したいところですが、「MBR(マスターブートレコード)」ディスクでは、土地には基本が「4つ」までしか建てられない決まりがあります。

でも「パーティション」を「5つも6つも」作りたい場合もあるでしょう。

そんな場合3つの「一戸建て」と1つの「アパート」を作れば、沢山の部屋ができると考えたわけです。
「建物」としては4つ迄ですが、1軒を「アパート」にすれば、間口は1つでも沢山「個室」を作る事が出来ます。

この「アパート」が「拡張」パーティション、中の部屋が「論理」パーティションです。これでパーティションをたくさん作ることが出来るようになりました。

■Windowsの表記

「基本」パーティションは「ディスクの管理」では「プライマリ パーティション」と表記されます。

「基本」は濃い青、「拡張」は緑の枠で囲まれた部分、「論理」は「拡張」内の薄い青で、示されます。

■新しいハードディスク

上記の1つの土地の作成可能建物が4つというのは「MBRハードディスク」の制限でした。最近出てきた新しいGPTハードディスクでは、なんと128個まで「基本」にすることができます。まあ、そんなに区切ってもドライブ文字が足りなくて意味がないのですが…笑
GPTディスクには「拡張」と「論理」は存在しません。
「ディスクの管理」で「基本」ばかりが4つ以上あるときは、GPTディスクかもしれませんね。

■ご安心を!

Dドライブを縮めて、Cドライブを広げたい時、Dドライブが「基本」なのか「論理」なのかで手動操作では「拡張」を縮めるひと手間がかかりますが、こんな「MBR」「GPT」ディスクの違いや、パーティションのタイプ「基本」「論理」を調べるのが面倒!ですね。でも大丈夫なんです。

パーティションサイズ変更は、LB パーティションワークスには「基本」「論理」「MBR」「GPT」関係なく自動的に調節する「空き領域の移動ウィザード」が付いますので、便利で簡単です。

Windows PE版の起動CD作成について

PC向けの製品であるLB イメージバックアップ11 Proや、
LB パーティションワークス15、LB コピー ワークス13、
Paragon Hard Disk Manager 12にはWindows PE版の起動CDを
作成する機能が搭載されています。イメージバックアップや
パーティション操作機能を搭載した製品では、この起動CDは
必ず作成するようご案内しています。


最大の理由は、Windowsを含めたバックアップイメージを復元する場合、
復元作業はCD起動で行うからです。通常、バックアップはWindows
の調子が悪くなったり、起動ができなくなったりした場合に備えて行います。
もし起動できなくなった場合、予め取っておいたバックアップイメージを
復元すれば、バックアップを取ったときの状態に戻せますが、その作業を行う際、
Windowsが起動できなければ、Windows 上から復元操作を行うことはできません。
そこで、Windows PE版の起動CDを使用します。

それ以外にも、Windows上でコピーやパーティション操作などを行うよりも、
CD起動で行った方が処理が安定しやすかったり、誤ってパーティション操作を
中断してしまった場合に、起動CDから起動することで、処理が再開できることが
あります。

せっかくバックアップを取ったのに、起動CDが無くて復元できない…なんてことに
ならないよう、マニュアルなどを参照して起動CDは予め作っておきましょう。

秘密領域をクラウドで利用する

LB メディアロック3の秘密領域は、USBメモリーやハードディスクだけでなく、ネットワーク共有フォルダー上に作成して使用することもできます。この仕組みを利用してクラウド上に秘密領域を作ってみると、USBメモリー等を持ち歩かずにどこからでも一つの秘密領域にアクセスできるようになります。
今回は、マイクロソフトのOneDrive(旧SkyDrive)をWindows 8.1の環境で試してみました。時間があったら他のクラウドストレージも試してみたいと思います。

作成手順と利用方法
手順1.
LB メディアロック3の秘密領域をネットワーク共有フォルダーで利用する場合、ローカルPC上のドライブレターを割り当てる必要がありますが、クラウドストレージもネットワーク共有フォルダーの一種と考えて、OneDriveのローカルPC上の同期フォルダーにドライブレターを指定します。
ユーザ名がSuzukiの場合、同期用のフォルダーはC:\Users\Suzukiとなるので、このフォルダーをドライブ「Z」等に割り当てます。

手順2.
コマンドラインを起動して、「subst」コマンドを以下のように入力します。
C:\>subst Z: C:\Users\Suzuki\SkyDrive
「subst」— パスをドライブ名に割り当てるためのコマンド

これでエクスプローラからOneDriveがドライブZとして表示されます。

手順3.
メディアロックユーティリティーを起動して、ドライブZに秘密領域を作成します。
(作成時にフリーレシーバーをコピーするオプションを選択しておきます)

秘密ドライブの作成後、OneDriveのフォルダーを見ると、秘密領域を構成するフォルダー(ファイル)が追加されているを確認できます。これらのフォルダーはオンライン/オフライン両方で利用可能な設定にしておきます。

次のことに注意しておくと、実用可能なレベルで利用できます。
■「subst」コマンドはPCを起動する都度実行する必要があるので、バッチ等を用意してPC起動時に自動実行させると便利です。
■OneDriveは、オンライン、オフライン両方で使用するように設定しておきます。
■クラウドドライブは初期のころと比較して、データ転送速度がかなり速くなっているようですが、それでもギガバイトを超える秘密領域をクラウド上に作成してデータの読み書きをすると転送速度がネックとなります。
■Windows 7等を利用する場合はOneDrive専用ソフトをインストールしておく必要があります。

USBメモリからの起動について

以前、Windows PE版の起動メディアの作成についてご案内しましたが、
起動用メディアに使用できるのはCDやDVD、USBメモリです。一番馴染み深いのは
CDではないでしょうか。起動用のCDを作成する方法はマニュアルに記載されているので、
USBメモリを使用してみます。

起動CDでも起動USBメモリでも機能は同じですが、USBメモリを使用した方が起動する
までの時間は早いです。

ここで使用するのは容量1GBのUSBメモリです。作成の際に、このメモリの中身は
すべて消去されます
ので、必要なデータが入っていないメモリを選択します。
製品によって異なりますが、作成にはおよそ300MB前後の容量が必要なので、
512MB以上のメモリを使用してください。

では、起動メディアを作成してみましょう。ここで使用しているのは、
LB イメージバックアップ11 Proですが、どの製品でも操作は共通です。
まず、ブート メディア ビルダーとWindows AIK/ADKをインストールします。
インストールが完了したらブート メディア ビルダーを起動します。

実際の操作は起動CDを作成するときとほとんど変わりません。「起動メディアの種類」
を選択する画面で「USBメモリ」を選択します。

あとは、起動CD作成の際と手順は同じです。作成を開始する直前に、USBメモリの
データが消えることを確認するメッセージが表示されます。

ここで「OK」をクリックすると作成が開始されます。

完成したらUSBメモリから起動できるか確認してみます。USBメモリを挿した状態で
起動メニューを表示すると、起動メニューに表示されました。これを選択します。

起動できました。

画面ではわからないですが、やはりUSBメモリの方がCDよりも起動が早いです。
作成時にUSBメモリのデータが消されてしまいますが、使っていないUSBメモリが
あれば、一つ作っておくと便利かもしれませんね。