Red Hat Enterprise Linux 9 ディスクを替えて復元後、エマージェンシーモードで起動しない


 
You are in emergency mode. After logging in, type “journalctl -xb” to view system logs, “systemctl reboot” to reboot, “systemctl default” or “exit” to boot into default mode.

   
      
RedHatを元々、240GBのSSDにインストールしており、バックアップしました。1TBのHDDに交換して復元し再起動すると、上記のエラーで起動しませんでした。

上記のメッセージでは、ログインしてログを確認するように書かれていますが、もう1回再起動して起動時にESCキーを押すと、どこでエラーになっているか見ることができました。

上記の起動中の画面で「ESC」キーを押すと動作内容を確認できます。
/boot 、 /boot/efi にマウントしたあと、/homeのマウントで停止している様子です。


しばらくして、タイムアウトとなり、「You are in emergency mode.・・・」のエラーが表示されました。


       
             

結論からいいますと
LVMで/homeパーティションがある場合に、バックアップ時と異なるSSD/HDDに復元すると、/homeパーティションのマウント時にエラーになるようです。(BIOS、EFI環境を問わず)

バックアップ元と復元先のwwidが一致していないことが原因のようです。
     
         
ちなみに・・・・・   


こちら の記事は LVMに/homeが無い環境のバックアップ/復元です。



こちらはLinux初心者につき、/homeをコメントアウトして、いったんLinuxを起動させてから、OS上で修復を試してみます。

パスワードを入力後、マウントに関する内容が記載されているファイル を開きます。
vi /etc/fstab

           

ファイルが開きました。「/dev/mapper/rhel-home /home」の先頭に「#」を付けて保存し、再起動します。

       


/homeのマウントを無視したのでエラーが回避されて起動してきました。 下記をクリックしてrootでログインします。

     

起動しました!

      

管理画面を見てみると、/homeを飛ばしたため、表示されていません。当然ながらhome内のデータ類にもアクセス不可です。

         


ターミナルを立ち上げて、OSが起動時に何を読んでエラーになっているのか確認して修正します。
pvscan

sys_wwid eui.0025388501d8705f (SSDディスク)nvme0n1p3 が not foundになっています。
バックアップ時の元のSSDの型式か何かと思われます。

     

実際にはどんなディスクが接続されているのか確認
cd /dev/disk/by-id
ls

        

するとずらずらと表示されます。交換した現在のHDDはこちら。

            

0x以降の正しい番号をコピーします。OS上でやっているのでコピー&ペーストできます。これをこれから起動情報に貼り付けて修正します。

       

vi /etc/lvm/devices/system.devices

      

編集モードにして、下記の箇所を修正

   

eui を naa に変えます。(SSD→HDD)

         

wwid を修正できたので、コメントアウトした/homeを元に戻します。
vi /etc/fstab
「#」を削除して保存。これで再起動します。

        

        
使用していたアカウントを選択してログイン

       
    
起動OKです!c(゚ー^)ノ・‘゚☆
バックアップ時の homeの設定やデータ類も無事復元されていることを確認

    

   

Red Hat Enterprise Linux 9のバックアップと復元

『LB イメージバックアップ12 Pro』では、正式サポートは行っておりませんが、Linuxのバックアップ/復元も確認しています。Linuxが 1台のディスクにインストールされている場合であれば、可能です。

ディスクを交換して復元は可能ですが、パーティションサイズを拡大/縮小して復元することはできません。ご注意ください。

操作は起動USB/CDで行います。 Red Hat Enterprise Linux 9 の例でご紹介いたします。
         

今回の例では、240GBのSSDにインストールされています。

※ ちなみにデスクトップ画像を変更しました。


まずバックアップを行います。LB イメージバックアップ12ProのUSBで起動しました。
見づらくて恐縮です。

ダイナミック LVM、 未フォーマット などと表示されていますが、バックアップウィザードでバックアップ可能です。

  

SSD全体のバックアップを外付HDD(G:)に保存しました。

   
      
       

復元

別のディスクに交換して復元してみます。320GB(298GB)の空きHDDに交換しました。

   
復元ウィザードで復元します。

  

バックアップしたイメージを指定します。

     
         
320GB(298GB)の未割り当てのディスクに復元します。変更前、変更後は下記のように表示されています。

  
   

復元中

   
    

復元完了。再起動すれば元通り起動します。

    
    
管理画面でディスクサイズを確認。c(*゚ー^)ノ*・’゚☆

           

※ 復元後、エマージェンシーモードになり起動しない現象について調べました。次回はこちらについてご紹介します。

BitLockerで暗号化されたPCのバックアップ、コピー

BitLocker(ビットロッカー)はWindowsのドライブ暗号化機能です。
BitLockerの詳細は こちら(他社サイト) をご参照ください。
 
LB イメージバックアップ12 ProはBitLockerに対応可能でバックアップやコピーが可能です。BitLocker以外の暗号化には対応いたしませんのでご注意ください。  

Windows 10でのご案内になっていますが、Windows 11でもまったく同様となります。(2023/7/28)    
      

Windows 10(21H1) BitLocker有効化の環境です。


イメージバックアップ

  
LB イメージバックアップ12 Proでは、BitLockerで暗号化されたドライブには下記のような鍵のアイコンが付いて表示されます。

このままCドライブ(ディスク全体)のバックアップが可能です。
           

※ BitLocker有効化環境のバックアップは、必ずWindows上で行ってください。
  BitLockerはWindowsにログインしたときに解除(復号)され
  ます。
  CD/USBブートでバックアップした場合は、暗号化が解除されて
  いませんので、Cドライブがバックアップできません。下記は
  USBブートでバックアップしたバックアップデータです↓↓
  (Cの内容がカラになっています)

           
※ バックアップは暗号化が解除された状態で行われるため、必要に応じてデータにパスワードをかけることもできます。(復元時にパスワードが必要になります。)

                   
   
             
バックアップはWindows上で実行し、復元するときは通常通りCD/USBブートで復元します。(OS全体の復元は、Windows上ではできません)

復元ウィザードを起動し、バックアップしたデータを復元するときの画面です↓↓
復元完了後は暗号化は解除されます。復元完了後に必要に応じてBitLockerを再度有効にしてください。



           
             

コピー

BitLocker環境を丸ごとコピーし、コピー先に付け替えて起動を試しました。


     


         

******* 結 論 ****************************
 コピーは完了しましたが、RAWコピーのように非常に時間がかかりました。
 また、コピー先ディスクに付け替えて起動する際に、PCのEFI(BIOS)によって
 は、自動で何らかの調整を行う可能性があり、PCによっては起動できないこと
 もあるかもしれません。
 そのため、実際にやる場合は、暗号化を解除してからコピーのほうが確実かつ
 早い気がします。
*****************************************
     
            
コピー先HDDで起動してみます。
このテスト機のEFIの機能により、コピー元のSSD(ディスク0)をOFFにできなかったので、ディスク1を選択して起動。

            
念のため、コピー元の環境を削除しても起動できることを確認。c(*゚ー^)ノ*・’゚☆

   
             

LB イメージバックアップ11 Pro、LBコピーワークス13

LB イメージバックアップ11 Pro、LBコピーワークス13では、サポートは対象外とさせていただいております。(ご利用のPCによっては、 LB イメージバックアップ12 Proと同様に行える可能性はあります。)
BitLocker のドライブは、下記のように表示されます。
  
【LB イメージバックアップ11 Pro】
LB イメージバックアップ12 Proと同様に、Windows上でバックアップし、CD/USBブートで復元できました。復元完了後はBitLockerは解除されますので、必要に応じて再度有効にしてください。

     
       
【LBコピーワークス13】
LB イメージバックアップ12 Proと同様に時間がかかりました。BitLockerを解除してからコピーをお試しください。


クラウドストレージ間の重複ファイルを検索して削除 * 応用編

Duplicate Files Fixer 3』 (デュプリケート ファイルズ フィクサー)は、パソコン内の重複ファイルを検索して、簡単に削除できるツールです。
画像ファイルだけでなく、ドキュメント、音楽ファイル、動画ファイルなども検索できます。
特殊なファイルの場合は拡張子を追加して検索することもできるため、実質どんな種類のファイルも検索可能です。


             

バージョン3では、Googleドライブ、Dropbox内のファイルをアプリ不要で検索することができるようになりました。↓↓


※Duplicate Files Fixer 3 の正式対応 下記内のファイルを検索できます。
 Windows・Mac 3台にインストール可 
    

※ クラウドストレージのアプリをインストールしている場合は、Google
 ドライブ、Dropboxにかかわらず、
クラウド上のデータがパソコンに
 同期されて保存されており、内蔵ドライブ内を検索することになるため
 『Duplicate Files Fixer 3』で検索可能です。
 
         
        
―*―*―*―
    

下記のような場合は、『Air Live Drive Pro』(エアー ライブ ドライブ プロ)と併用していただくと(ある程度)可能です。

◆ アプリをインストールしたくない。(Googleドライブ、Dropbox以外)
◆ 複数アカウントのクラウドストレージを比較して重複ファイルを検索したい。
◆ 複数のクラウドストレージの重複ファイルを検索したい


※ 失敗したファイルもあったので、文末の<ご注意>をご参照ください。
※『Air Live Drive Pro』は、クラウドストレージをローカルドライブの使い勝手
 で使用できるようにする製品です。クラウドのアプリはもちろん不要です。
 『Air Live Drive Pro』製品詳細は こちらをご参照ください。
 

【 手順 】  

Air Live Drive Pro を設定します。
Air Live Drive Pro を使用すると、Googleドライブ、Dropbox以外のクラウドストレージも、複数アカウントのクラウドストレージも、ローカルドライブのように使用できるようになります。

         

この4つのファイルを、上記それぞれのクラウドストレージに保存して、『Duplicate Files Fixer 3』で検索してみます。

        
      
(データを保存後、)検索するドライブを、Duplicate Files Fixer 3 の画面にドラッグ&ドロップします。


    

重複ファイルの検索を実行すると、それぞれのドライブから同じデータが見つかりました。

    

※ 例ではわかりやすく同一ファイル名になっていますが、ファイル名が変更されていても、内容が同じであれば検索されます。
         

削除を実行するには、不要なファイルにチェックを入れて、「マークしたファイルを削除」ボタンをクリックします。
なお、残すフォルダを指定すれば、「オートマーク」ボタンで自動選択して削除できます。

    



                ↓ ↓ ↓


     
    

****<ご注意>****
ご参考までの使用方法です。この使い方のサポートはお受けできません。
  
●キャッシュの状況などからか?、クラウドストレージによっては、3MB程度の
 ファイルで、見つからないデータが発生することがありました。
 (必ず発生するわけではありません)
 削除もエラーで完了しないファイルもあったため、削除で失敗する場合は、
 重複ファイルの検出のみにご利用いただき、削除は手動でお願いします。
  
●大量のデータや、多くのストレージを一度にやろうとすると非常に時間がかかる
 ことが考えられます。

秘密ドライブを停止できない 2022年版

LB メディアロック3 を利用して、秘密ドライブを停止する際に、「秘密ドライブは現在使用中です。」とメッセージが表示されて停止できないことがあります。秘密ドライブ内のデータを開くために利用したアプリを終了して、開いたファイルを閉じる、ダメな場合はしばらく待ってから停止すれば、通常は停止できます。現在使用中です

通常は時間が経てば停止できるのですが、待っても停止できない場合(待てない場合も)は、ツールを使って、ロックされている秘密ドライブ内のファイルを強制的に閉じ方法があります。過去の記事参照

これでもダメな場合は、explorer が秘密ドライブ自体をロックしている可能性があります。その場合は こちらのツールですんなりロックを解除できる可能性があるので、試していただく価値はあります。

rock_hunter

編集中や開いているデータがある場合に、強制的にアプリを終了させると、データが破損したり、システムが不安定になる可能性があります。上記のツールを利用する時は開いているファイルが無いことを確認の上、自己責任でお試しください。