MBRディスクからGPTディスクに変換

最近のPCでは、GPT形式のハードディスクが主流になっています。
過去の記事でもGPT形式とMBR形式について触れました。

ライフボート製品の中には、MBR形式のディスクをGPTに変換したり、
GPT形式のディスクをMBRに変換する機能を持ったものがあります。
3TB、4TBのデータ用のHDDをMBR形式でフォーマットした場合、2TBしか
使えません。以下はLB パーティションワークス15の画面です。

2台目のディスクは4TBのディスクですが、MBR形式のディスクに
なっているため、2TBまでのパーティションしか作れず、
未割り当てになっている余った領域にパーティションを作ったり
2TBのパーティションを拡大することもできません。

このようなときに、このディスクの変換機能を使用するとデータを
消さずに形式を変えられるので便利です。

※この操作は、Windows がインストールされていない、データ用の
ディスクに対してのみ有効です。Windowsがインストールされた
ディスクにこの操作を行うと、Windows が起動できなくなって
しまいます。Windowsがインストールされたディスクに対しては、
絶対に行わないでください。

GPT形式にすると、4TBのディスク全体が使用できるようになります。

2TBを超える容量のハードディスクを使う場合は、ディスクの形式に注意してくださいね。

GPTハードディスクのWindowsが起動しない・・・


ハードディスクコピーのテストを行っていたときの現象です。
今まで動いていたOSのハードディスクをいったん取り外して別のディスクを接続して操作後、
元のディスクを 元通りに接続したのですが、起動しません。




機器によるようですが、GPTハードディスクの場合、マザーボードから取り外して電源を入れなおすと起動できなくなることがあるようです。

Windowsを使用、シャットダウン

HDDを取り外す

電源ON/OFF

HDDを元通り接続

起動しない


Windowsのスタートアップ修復や、LB イメージバックアップ11Pro等の「ブートコレクタ」を使用すれば、すぐに起動できるようになります。


LB イメージバックアップ11Pro「ブートコレクタ」手順
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

起動しないHDDを接続、起動CD から起動し「オプション」-「ブート コレクタ」を選択します。



「EFI ブートパラメータの修正」をクリックします。



OSが自動検出されますのでチェックを入れて「次へ」すすみます。



適用して再起動すると、



OSは元通り起動します。 C(*゚ー^)ノ*・’゚☆



ブートコレクタ機能は下記の製品にも備わっています。
Paragon Hard Disk Manager 12
LBパーティションワークス15
LBコピーワークス13
Paragon イメージバックアップ11 Server
Paragon Hard Disk Manager 12 Server
Paragon パーティションワークス15 Server
Paragon Image Backup Server CD起動版



Windows(8.1)インストールディスク/修復ディスクで行う場合
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

下記の画面が出る場合は、「コンピュータを修復する」をクリック。




「オプションの選択」-「トラブルシューティング」-「詳細オプション」-「スタートアップ修復」と進みます。

・・・・「修復できない」、と出たのですが、再起動したら起動できました・・・・。
(数回試してますが同様)


まったくの余談ですが、上記のエラーにある
C:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt をのぞいてみました。

以下のような内容のテキストでした・・・・・。


スタートアップ修復の診断および修復ログ
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前回正常ブート時刻: ‎2014/‎10/‎21 1:41:49 (GMT)
修復の試行回数: 1

セッションの詳細
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システム ディスク = \Device\Harddisk0
Windows ディレクトリ = C:\Windows
AutoChk 実行 = 0
根本的な原因の数 = 1

実行されたテスト:
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名前: 更新プログラムの確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: システム ディスク テスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ディスク エラー診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 47 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ディスクのメタデータ テスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 47 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ターゲット OS のテスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 125 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ボリューム コンテンツの確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 609 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ブート マネージャーの診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 63 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: システム ブート ログの診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: イベント ログ診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 78 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: 内部状態の確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 15 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ブート状態のテスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 16 ミリ秒

見つかった根本的な原因:
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ブートの状態は、OS が正常にブートされたことを示しています。

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ADK/AIKとWindows PEのバージョンについて

パーティションワークスやイメージバックで作成できる起動メディア(Windows PE版)には、バージョンがあります。操作対象のPCとは別のPCで作成される場合には注意が必要です。

ここでは、PEのベースとなるADK/AIKのバージョンと作成されるPEのバージョンについてご紹介します。

インストールするAIK/ADKによってPEのバージョンが決まります。

●AIK
Windows PE 3.0 (Windows 7/2008 R2相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5753

●ADK 8.0
Windows PE 4.0 (Windows 8/2012相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652

●ADK 8.1 update
Windows PE 5.1 (Windows 8.1 update/2012 R2 update相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39982

細かいバージョンは色々ありますが、XPや2003の古いPCについては、Windows PE 3.0の親和性が高く、Vista/2008以降のPCについては、Windows PE 4.0以降の親和性が高くなります。

また、86版か64版かは、作成する環境と同じになります。

例えば、XPや2003 x86がプリインストールされた旧PCのバックアップを実行する場合には、Windows XP/Vista/7 x86版と、AIKの組み合わせで作成可能なWindows PE 3.0 x86版の起動メディアがお勧めです。

Windows 7/8や2008/20012 x64がプリインストールされた比較的新しいPCの場合は、Windows 7/8 x64版と、ADK 8.1 updateの組み合わせで作成可能なWindows PE 5.1 x64版の起動メディアがお勧めです。

謎の「RECYCLE.BIN」

先の

隠しフォルダを見えるようにする

および

謎の「System Volume Information」フォルダ

から続きまして、先の「System Volume Information」フォルダと同じように、「フォルダオプション」で「保護されたオペレーション システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外すと「RECYCLE.BIN」または「$RECYCLE.BIN」というフォルダも存在します。

「RECYCLE.BIN」は、パーティションをフォーマットしただけでは出現しません。(「System Volume Information」はフォーマットしたら存在する)

何かのデータをこのパーティションに入れてみましょう。

すると「$RECYCLE.BIN」が出現しました。この「$RECYCLE.BIN」フォルダは削除できますので、「$RECYCLE.BIN」を削除してみましょう。一度削除できますがこのドライブを閉じて開くと、また「$RECYCLE.BIN」は再出現してます。

この「$RECYCLE.BIN」は、実はゴミ箱管理の為のデータ。

削除したデータはこの中に管理されて入ります。「ゴミ箱」で「元に戻す」をした時にデータを戻すための管理などをします。「ゴミ箱」を完全に空にすると、ここの管理情報も消えます。

①Gドライブからデータを削除した直後に、ゴミ箱の中身を確認

② Gドライブ直下の「$RECYCLE.BIN」フォルダを削除

③再度ゴミ箱を見てみると、Gドライブ関連のものが消滅

なので、邪魔だと思ってドライブ直下の「$RECYCLE.BIN」フォルダを削除すると、そのドライブ内の削除したデータは「ゴミ箱」で「元に戻す」で戻せなくなります。

気になる時は「保護されたオペレーション システム ファイルを表示しない(推奨)」チェックは入れておきましょうね

謎の「System Volume Information」フォルダ

先の

隠しフォルダを見えるようにする

記事でご紹介した、「フォルダオプション」で「保護されたオペレーション システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外すと、様々な「windows」関連のデータが見えるようになります。
すると各「ドライブの直下に「System Volume Information」というフォルダが存在する事に気が付くと思います。

この「System Volume Information」は、パーティションを作成して、フォーマットした段階で出現します。

「LB パーティションワークス15で新パーティション作ったが、作成した覚えのないデータが存在する」なんて事になるわけです。

「System Volume Information」フォルダは、**ドライブとして表示される各記憶域に1つずつ必ず存在します。「System Volume Information」内部には「復元ポイント」用のバックアップデータが保存される仕様です。

「System Volume Information」内部の復元ポイント用のデータ自体は(特別な手順の設定は必要ですが)保存しない様にしたり、個別に消すことができます。
が中を空にしても「System Volume Information」フォルダは「ドライブ直下のものは」消すことはできません!

消せないフォルダと思っていて間違いはありません。

【補足】
パーティションを結合すると(パーティション「A」+パーティション「B」だとして)、パーティション「A」の中に「結合用フォルダ」が作成され「B」の中身が全部入ります。
なんと「B」ドライブ直下にあった「System Volume Information」フォルダまで「結合用フォルダ」内に保存され、今度は「結合用フォルダ」が削除できなくなることがありますが、こちらの裏ブログ記事を参考にして、LinuxのCD起動で「結合用フォルダ」ごと消すことはできます。これは「裏」的なお話です。