予告されていた2019年春の大規模アップデートが5月22日から公開され、順次配信されます。
正式名は「Windows 10 May 2019 Update」です。バージョンは1903となります。
大規模アップデート後、しばらくは不具合が発見されたり解消されたりがありますので、急いで手動でアップデートをする必要はありません。
「スタート」-「設定」-「更新とセキュリティ」で、1803、1809等の累積アップデートをしておいて、しばらくは静観をお勧めします。
自動的に対応可能と判断されたら配信されます。
(現時点では「USBメモリ、外部ハードディスク、SDカード等」ドライブ文字が変わるデバイスを付けたままでアップデートをしない方がいいようです)
なお弊社製品では、特に1903だからアップデートが必要なソフトは、現在報告されいてません。
■通常のパソコン使用上で変わる機能
…は特にない様子です。一般のパソコン使用で便利になる機能としては、『画面キャプチャー機能が少し便利になった』『絵文字/顔文字/記号が出しやすくなった』『クリップボートの履歴からのコピー機能が強化された』あたりでしょうか。
▼『画面キャプチャー機能が少し便利になった』
過去の裏プログでも何度も取り上げていますが、サポート等では画面のハードコピーを頂く事が多々あります。
Windows10の新しい画面キャプチャー方法
1803からは「snipping Tool」機能は廃止方向に向かい、新しい「切り取り & スケッチ」になった記事を以前取り上げましたが、この機能では「選択した四角」「自由選択範囲」「全画面」の3種類しかありませんでしたが、今回の1903で改善が行われ「選択した四角」「自由選択範囲」「指定したウインドウ」「全画面」の4種類となりました。(上図が1809/下図が1903)
Windowsの特徴である複数のウインドウの必要なものをアクティブ(最前列)にしてから「切り取り & スケッチ」で「指定したウインドウ」を選択すれば、そのウインドウだけが画像として取れます。ただ、重なったままで実施すると、重なった範囲で取ってしまう為、注意が必要です。(まだ発展途上?)
▼『絵文字/顔文字/記号が出しやすくなった』
文字入力中に「windowsキー」とコロン「 . 」を同時に押すと、『絵文字パネル』が表示され、一覧から簡単に絵文字が入るようになりました。絵文字はメールやメモ帳では見えますが、Web記事には入らないとか、対応する相手も選びます。絵文字は、ビジネス的には使い辛かったので無視してましたが、1903で「顔文字」「記号」が追加されました。(^^)/ 文字は時々使用しますし、…。記号は個人的に単語登録して使い分けていたので、これからは便利になりそうです!
▼『クリップボートの履歴が強化』
「コピー」して」貼り付け」機能で「コピーした情報」は「クリップボード」に記録されます。通常は「貼り付け」すると最後にコピーしたものしか貼り付けできませんでした。2018年の秋のWindowsUpdate 1809から追加された機能で『クリップボートの履歴』が遡れるようになっています。(初回、機能起動時に「有効」にして下さい)
「Windowsキー」と「V」を同時に押すと、「クリップボード」の一覧が表示されます。『クリップボートの履歴』では必要なものに遡って貼り付けが可能となります。「ピン留め」の意味が1903では分かりやすくなっています。「ビン留め」すれば再起動してもクリップボードに残ります。また履歴が今までよりたくさんクリップボードに残せるようです。