パソコンが起動しハードディスクのWindows XP/Vista/7 /8が動作している状況は、物理的には「ハードディスク起動」と言えます。
ハードディスクのWindowsが起動できない時など、ハードディスクを使用せずに、CDから起動する事を、「CD起動」と言います。
ハードディスクが読まれていないのに、一体どうやって各「起動」は実施されるのか、不思議ですね。
パソコンには「ハードディスク」以外に「メモリ(RAM)」という部品があります。
「起動可能CD」の中には「ブート可能」の「OS」が入っています。
パソコン電源投入時に、CD起動がハードディスク起動より優先になっていたり、ブートメニューでCD起動を指定すると、メモリ(RAM)内にCD内部のOSが一時的に読み込まれてインストールされ、疑似ハードディスクとなって使用可能となります。
その為、CD起動後を終わって、一度電源を切ると、メモリはクリアされ、疑似ハードディスクは消滅します。
CD起動専用の「OS」として、「Windows」系統は「Windows PE」が使用されます。
Windowsを新規インストール時に、キーボードの言語を確認したり、インストール先パーティションを指定したり、ライセンス認証を確認するのはPE上で実施されています。
他にも起動可能OSとして「Linux」「DOS」等が様々なものがあります。(詳しくは「Live CD」のキーワードで検索してください)
メモリ量が少なすぎると「Windows PE」が動作できないのは、メモリが足りなくてPE全てをインストールしきれない為です。(512MB以上必須)
メモリ量512MB以下の場合「Linux」や「DOS」版の別の起動方法もありますが、逆に最新のスペックパソコンではDOSでは対応しきれない事も増えています。
昔のWindows95-MEまでの時代は「フロッピー起動」もありましたね。
Windows9*時代は搭載メモリが少ない代わりに、フロッピーで「DOS」で起動していました。
CDドライブが搭載されてないultra bookなどには「USB メモリ 起動」もあったりします。
予告編 ======================================
メモリが十分で、CD起動が可能なら、どんなパソコンでもCD起動できていました。しかしWindows8(UFEIを持ったパソコン)からは少し事情が変わってきます。(この事情については、次回「セキュアブートって何さ」に続く)